売上を上げるための戦略作りについて論理に基づいて書いています。
本記事のテーマ
【ネットショップ担当者向け】売上を上げる戦略を自分で作れるようになりたい【ロジックツリーの使い方】
記事の内容
- ロジックツリーとは?
- ロジックツリーの特徴
- ロジックツリーとピラミッドストラクチャーの違いは?
- ロジックツリーを使ってネットショップの売上が少ない原因を見つける方法
ネットショップの売上を上げるためにはどうすればいいのか?
何が原因で売上が上がらないのか?
ネットショップ運営戦略を自分で作れるようになるためのフレームワーク『ロジックツリー』の活用方法について書いています。
ロジックツリーとは?
問題をMECE(モレなくダブりなく)ツリー状に分解して論理的に問題となっている部分を見つけだす思考整理フレームワークです。
『売上改善』、『効率化』、『企画』などネットショップ運営時における問題点を細分化して原因を特定し、改善案を考える際に活用出来ます。
ロジックツリーを使い原因を見える化する事で、「効果があるか無いか分からないけれどとにかくやってみよう」っと言う行き当たりばったり戦略から「〇〇に原因があるので□□のような対策を取ろう!」っと言う明確な戦略を取れるようになり、時間短縮やコスト削減に大きく役立ちます。
ロジックツリーの特徴
ここではロジックツリーにどんな特徴があるのか?ロジックツリーを使う事でどうなるのか?について紹介しています。
問題をツリー状に分解し原因の見える化が出来る
ロジックツリーは自分の抱える問題に対して、問題の原因を特定し見える化させる事が出来ます。
『問題』を『問題』のまま解決しようとすると「何をすればいいのか?どこから手を付ければいいのか?」、問題が大きすぎて解決するための手段が曖昧なまま処理をしようとするので不完全になったり、そもそも何も手が出せずに時間だけが過ぎてしまいます。
ロジックツリーを使えば大きな問題も小さく細分化して本当の原因のみを対処する事が出来るので、問題解決のスピードが大幅に向上出来ます。
具体的にロジックツリーがどんな物なのか?下の画像をご覧ください。
一番左側に『問題』を置いて、右に行くほどに問題が細分化されています。
細分化する時には必ずMECE(モレなくダブりなく)を徹底し、重複しないようにします。
一番右側、「もうこれ以上は細分化出来ない」っと言う所まで細分化出来れば『問題』に対する原因にまでたどり着く事が出来ます。
一般的には「5回細分化させた方がいい」と言われていますが、実際には3回ほど細分化すれば大体の原因にはたどり着けます。
3回を目途に細分化し問題の原因を特定してみて下さい。
チームで問題点の共有が出来る
ロジックツリーの良い所に『チームで問題点の共有』が出来ます。
これはロジックツリーを使って問題を見える化した事で、「何が原因なのか?」が一目瞭然になるため、チーム内でも原因についての対策案が出しやすくなっています。
完成したロジックツリーの図を共有して「原因についての改善案を考えろ」となった場合にも「〇〇の問題の△△と言うカテゴリーの□□と言う問題について」っと、問題から何故その原因にまでたどり着いたのか直感的に分かりやすく共有がしやすい構造になっています。
一人でもチームでも使えるのがロジックツリーの良い所ですね。
MTG(会議)の時間を圧倒的に短縮出来る
会社の会議ってやたらと長くないですか?
1時間も2時間も時間を使って会議をした結果、何も決まらず次回に持ち越しや妥協案で済ましてしまう。
そんな長い会議時間を圧倒的に短縮して問題を的確に改善させる事がロジックツリーで出来ます。
なぜなら、会議の議題になっている『問題』は「問題をどうすればいいのか?」から始まるため、何も具体性の無い曖昧な状態からの話合いになっているケースが多いです。
これもロジックツリーを使って「まずは問題の細分化」から初めてみると原因特定までスムーズに行えるので無駄な話し合いを減らす事が出来ます。
もっと言ってしまえば、あらかじめロジックツリーを作っておいて原因に対する対策だけ共有すればいいので10分もあれば会議が終了します。
長い会議は生産性を低下させる原因となるので、ロジックツリーを活用して原因となる部分だけを解決する会議にしてみてください。
会社の生産性が一気に上がります。
ロジックツリーの種類
ロジックツリーには問題によってロジックツリーの使い分けが出来ますので、ロジックツリーの種類について紹介します。
Why(原因追求ツリー)
ロジックツリーのWhyタイプ(原因追及ツリー)とは、問題に対して『Why(なぜ?)』を投げかける事で問題の原因について調べる事が出来るツリーになります。
物事がうまくいかない時に「なぜうまくいかないのか?」と言う疑問を投げかけて細分化する事でうまくいかない原因にたどり着く事が出来ます。
How(問題解決ツリー)
ロジックツリーのHowタイプ(問題解決ツリー)とは、問題に対して『How(どうやって?)』を投げかける事で問題の解決策について調べる事が出来るツリーになります。
「〇〇をしたい!」と言う問題に対して「どうやってやるのか?」と言う疑問を投げかけて細分化する事で具体的な方法に辿り着く事が出来ます。
What(要素分解ツリー)
ロジックツリーのWhatタイプ(要素分解ツリー)とは、問題に対して『What(なにを?)』を投げかける事で問題の要素を調べる事が出来るツリーになります。
「〇〇の種類」と言う問題に対して「何があるか?」と言う疑問を投げかけて細分化する事で具体的にどんな種類の物があるのかを一覧で表示する事が出来ます。
ロジックツリーとピラミッドストラクチャーの違いは?
ロジックツリーと似たフレームワークに『ピラミッドストラクチャー』と言うフレームワークがあります。
ロジックツリーが横に細分化されるのに対してピラミッドストラクチャーは縦に細分化されます。
方向が違うだけで具体的には何が違うのでしょうか?
ピラミッドストラクチャーは『主張したい事』を細分化して主張の根拠を並べていく使い方をします。
「〇〇のラーメンはおいしい!」と言う主張があった場合には、『スープ』『麺』『具材』についての細分化された主張が出てきます。
スープがおいしい根拠はなんなのか?麺がおいしい根拠はなんなのか?具材がおいしい根拠はなんなのか?をさらに細分化してピラミッドの根拠を強くします。
根拠を並べる際にはメリットだけではなくデメリットも併せて用意する事でより説得力のある根拠を作る事ができます。
ロジックツリーは「原因を突き止める物」、ピラミッドストラクチャーは「主張を支える根拠見つける物」と言う使い分けになります。
ロジックツリーを使ってネットショップの売上が少ない原因を見つける方法
ロジックツリーの中身は理解出来たと思いますが、実際にどうやって細分化すればいいのか?細分化した情報をどうやって使えばいいのか?が分からないと思います。
そこで、実際にロジックツリーを使って問題を解決してみましょう。
例として、ネットショップの売上が無い・少ない時に売上改善をする方法をロジックツリーを使って解決します。
ネットショップの売上ってどうやって構成されているかご存じでしょうか?
ネットショップに関わらず売上には必ず計算できる公式があります。
ネットショップで言うと『売上=アクセス数×購買率×客単価』です。
っとするとロジックツリーで細分化する最初の項目は『アクセス数』『購買率』『客単価』である事が分かりました。
『アクセス数』を細分化してみます。
アクセスには『内部流入』と『外部流入』の2種類がありますね。
内部流入の種類は以下3つ
- 店舗内、モール内検索
- 広告
- ランキング(モール時)
外部流入には
- ブログ
- SNS
- 広告
- GOOGLEオーガニック検索
の4つに分ける事が出来ます。
この辺りの情報は『内部流入とは』『外部流入とは』で調べると色々説明が出てくると思うので、どんな種類があるのか分かってきます。
原因が出てきた事でアクセス数改善方法を考えてみると、
- 「ブログやSNS経由からの集客が足りないから外部流入のために更新を見直そう」
- 「モール検索が少ないので上位表示させたい。上位表示させるためには実績が必要なのでセールで一気に実績を作ってみよう」
- 「認知が足りないからまずは商品を知ってもらうために広告を使ってみよう」
など、様々な方法が思いつきますね。
転換率と客単価に関してもロジックツリーの図にしてみました。
転換率を上げるためにはどうすればいいのか?客単価を上げるためにはどうすればいいのか?
なんとなく「売上を上げたいけどどうすればいいんだろう?」って悩むよりも自分が行うための方法が明確になりませんか?
このように原因を特定して自分の抱える問題を解決するためのフレームワークがロジックツリーと言います。
問題解決の糸口が見えないような時にぜひ使ってみてください。